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 中国の習近平(シーチンピン)国家主席が4日、モスクワでロシアのプーチン大統領と会談し、北朝鮮危機について、北朝鮮の核・ミサイル開発と米韓軍事演習を共に中止するよう求める考えで一致した。両首脳は7日にドイツで始まる主要20カ国・地域(G20)首脳会議で、トランプ米大統領にもこうした方針を働きかけ、さらなる制裁など北朝鮮への圧力強化には反対するとみられる。

 プーチン、習両氏は会談後の記者会見で、北朝鮮の4日のミサイル発射には直接言及しなかった。プーチン氏は「段階的解決を目指すロシアの計画と、核開発と軍事演習の中止を並行して求める中国の案に基づいて、働きかけを強めることで一致した」と述べた。習氏は「朝鮮半島やシリアの問題は以前と同様に深刻だ」と述べるにとどめた。

 両国の外務省は4日に共同声明を発表し、北朝鮮のミサイル発射について「国連安保理決議違反であり、受け入れられない」と批判した。一方で、中国外務省の耿爽副報道局長は記者会見で「関係方面が冷静で抑制的であることを望む」と述べた。ロシア国防省は「ミサイルは高度535キロに達した」と発表した。高度2500キロ以上に達したという北朝鮮や日本の発表よりもはるかに小さい数字を示して、大陸間弾道ミサイル(ICBM)だったという見方を否定。ことを荒立てたくないという思惑もにじんでいる。

 プーチン大統領は今回、異例とも言える厚遇で習主席を迎えた。正式な会談を前に、3日夜に非公式の夕食会を開き、北朝鮮問題、シリア問題などで意見交換。中国側の発表によると、米軍の高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD〈サード〉)の韓国配備に反対する方針で一致した。さらに4日には、ロシアで最高位の「聖アンドレイ勲章」を習氏に授与した。旧ソ連圏以外の外国首脳としては初めての受章だ。習氏は受章のあいさつで「国際環境がどんなに変わっても、中ロ関係は影響を受けない」と、両国の絆を強調した。

 今、中ロ共通の頭痛の種は、米国のトランプ政権だ。習氏は4月の訪米の際にトランプ氏との間で「共通の利益」を見いだせたはずだったのに、雲行きが急に怪しくなっている。さらに今回の北朝鮮のミサイル発射を受けて、トランプ政権は中国への圧力をいっそう強める構えだ。

 習、プーチン両氏はG20の機…

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