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 法務省は4日、羽田空港に帰国する日本人を対象に、10月から顔認証技術による自動の「顔認証ゲート」を使い、審査手続きを簡素化すると発表した。増加する訪日外国人の入国審査に、より多くの審査官を充てる狙いがある。来年度からは、成田、関西、中部の各空港に拡大する。

 法務省によると、日本のIC旅券には2006年以降、顔画像が登録されている。「顔認証ゲート」ではこの画像を利用。旅券から読み取った画像と、その場で撮影した顔画像を照合し、特徴が一致していることが確認されれば、ゲートが開いて入国できる。

 これまでの入国審査では日本人も外国人も各ゲートで審査官が旅行者を1人ずつ確認してきたが、「顔認証ゲート」は1人の審査官が複数のゲートを同時にチェックすることが可能だ。このため、日本人に充てていた審査官を、2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて増加が予想される訪日外国人の入国審査に振り分けられるようになるという。法務省は、全体の待ち時間の短縮やテロ対策の強化にもつながる、としている。

 羽田、成田、関西、中部の4空港では07年以降、在日外国人を含む指紋認証による自動の出入国ゲートが導入された。ただ、事前の指紋登録が必要で、利用率が伸び悩んでおり、16年の日本人に限った出国・帰国時の利用率は8・1%にとどまっているという。(小松隆次郎)