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 山と海が織りなす景観は源頼朝に愛され、徳川家康を魅了した。

 横浜市金沢区は、中世から海運の拠点として栄えてきた。景勝地の多さから江戸時代に「金沢八景」と命名され、歌川広重が描いて有名となった。

 当時の風景は埋め立てや開発でほとんど失われてしまったが、緑に囲まれた瀬戸神社や入り江に浮かぶ琵琶島(びわじま)神社、狭くなった平潟(ひらかた)湾は今でも面影をわずかに残す。1989年に開業したシーサイドラインの金沢八景駅は、その平潟湾を見下ろす高架駅だ。

 「(金沢にとって)開発は、自然や史跡を守るせめぎ合いの歴史でした」

 八景で生まれ育った佐野和史さん(70)は国学院大学大学院から神社本庁に入り、22年前に父親の後を継いで瀬戸神社の宮司となった。少年時代は湿地や田んぼが広がり、近海ではノリ養殖が盛んだった。商売人が多く、頼朝が社殿を建てたとされる瀬戸神社の酉(とり)の市では、大きな熊手が飛ぶように売れた。

 しかし、昭和40年代にバイパスが近くで開通し、沖合の埋め立て事業が始まった。山が切り崩され、土砂が埋め立て地に運ばれた。新たに住宅街が整備され、埋め立て地の交通手段としてシーサイドラインが誕生した。

 神社前の風景はすっかり変化し…

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