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 海外から金塊を密輸したとして、大阪府警は5日、愛知県東浦町石浜、会社経営吉野剛容疑者(42)ら男2人を関税法違反(無許可輸入)などの疑いで逮捕したと発表した。「一度も海外から金塊を持ち込んだことはない」などと容疑を否認しているという。2人は4月に大阪市内で現金約7千万円を奪われそうになる強盗致傷事件に遭ったが、府警は金塊を換金した現金だったとみて調べている。

 捜査1課によると、他に逮捕したのは、東京都港区港南4丁目の会社経営西川高弘容疑者(34)。2人は4月28日、シンガポールから関西空港に入国する際、税関に申告せずに金塊15個(計15キロ)を密輸し、消費税と地方税約550万円を免れた疑いがある。

 2人は同日昼に大阪市中央区南船場2丁目の路上で複数の男に殴られて骨折するなどし、現金を奪われそうになった。府警の調べに「不動産の取引の現金」と話したが、その後「大阪で男から金塊を受け取り、知らない男に換金してもらった」などと説明を変えていたという。

 府警は、2人が被害に遭う直前に近くの貴金属店で金塊約7千万円分を換金していたことを確認。さらに、関空に到着した後、他の人物と接触した形跡がないことなどから2人が金塊を密輸した疑いが強まったと判断した。

 一方、府警は5日、強盗致傷事件の容疑者として、いずれも住居不定職業不詳の阿部貞(ただし、31)、仙波烈王(れお、22)の両容疑者を公開手配。これまで阿部容疑者の弟の剛容疑者(26)が強盗致傷容疑で逮捕、起訴されている。府警は、阿部容疑者らは換金されたことを知り、現金を奪おうとしたとみて調べている。