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 文部科学省は11日、全国の公立小中学校や高校などで、アスベスト(石綿)が周りに飛散する恐れのある煙突が昨年10月に計275本あった、と発表した。石綿を吸い込むと肺がんや中皮腫を発症する恐れがあるため、文科省は煙突の使用停止や飛散防止のための取り組みを求めている。

 全国の公立学校のうち、問題のある煙突は227校にあった。都道府県別では北海道133本、東京都42本、石川県40本と続く。暖房や給食設備用のボイラーの煙突で断熱材として使われていた例が多く、煙突が老朽化すると石綿が飛散する可能性があるという。私立学校では、大学を含めて81本に飛散の恐れがあった。

 調査では学校や教育施設の部屋や廊下で、配管を保護するための保温材の劣化状況も調べた。石綿を含んでいた場合、子どもらが近づいて吸い込む恐れがあるためで、約13万の対象施設の0・2%にあたる約220施設で対策が必要だとされた。(根岸拓朗)