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 青酸化合物による連続不審死事件で、殺人罪などに問われた筧(かけひ)千佐子被告(70)=京都府向日(むこう)市=の裁判員裁判が12日、京都地裁であった。弁護側の質問に対し、被告は改めて事件当時、青酸を持っていたことを認め、隠したり、財布に入れて持ち歩いたりしていたと述べた。

 被告は6月26日の初公判で4人の男性の死に伴う起訴内容について「すべて弁護士に任せてある」と述べ、弁護側は無罪を主張。しかし今月10日の被告人質問で検察側の質問に、「毒をカプセルに入れて飲ませた」などと答え、夫の勇夫さん(当時75)の殺害を認めていた。

 この日の弁護側の質問で青酸の入手方法について問われると、20年以上前に最初の夫と営んでいたプリント工場に出入りしていた業者からもらい、小さな瓶に入れて隠していたなどと説明。業者の名前については「お世話になった人なので、口が裂けても、殺されても言えない」と述べた。「子どもも触れないので一番安全だと思った」として財布に入れて持ち歩くようになったと言い、スーパーで買った袋に二重三重にくるんでいたと話した。

 さらに検察側が、勇夫さんを含む4人が殺害されるなどした事件について取り調べを受けた際に「自分がやったと認めていたか」と質問すると、「認めていた」と答えた。(安倍龍太郎)