拡大する写真・図版 名古屋競馬場で飼われているヤギのポテト(右)とチップ

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 累積赤字が一時40億円超になり廃止も検討された地方競馬「名古屋競馬」が、いま好調だ。きっかけは、日本中央競馬会(JRA)や他の地方競馬と連携したネットの馬券販売。年度内にも赤字を一掃する。ただ入場者は減っており、ファン獲得に知恵を絞る。

 4年前、名古屋競馬は廃止の瀬戸際だった。実質赤字が1992年度から13年続き、累積赤字は約40億円まで膨れあがった。有識者委員会は2013年7月、これ以上単年度の実質赤字が続くと見込まれた段階での廃止を提言した。

 ところが13年度は実質黒字を確保。その後、黒字幅は増え続け、昨年度は20億円。累積赤字は10億円まで減った。運営する愛知県競馬組合管理者の大村秀章知事は6月県議会で「4、5月の売り上げも昨年を上回り、今年で間違いなく借金が返せる」と累積赤字解消に太鼓判を押した。

 好調を支えるのは、インターネットによる馬券販売だ。ネットが大半を占める電話投票の売り上げは、昨年度192億円。この5年で4倍以上になった。総売り上げの7割を占め、いまや稼ぎ頭だ。

 赤字体質を抜け出した今、力を入れるのが、競馬場へ実際に足を運ぶファンの獲得だ。手数料が引かれるネット販売に比べ、競馬場で直接売る方が利幅は大きいからだ。

 だが、昨年度の名古屋競馬場の入場者は約16万人と、ピーク時の1割に満たない。組合の平岩昭彦副管理者は「ネット販売の急増はいつまでも続かない。競馬場の魅力を高め、ファン層を広げる必要がある」と先を見据える。

 名古屋競馬場は2年前からヤギを飼っている。今は2頭いて、名前はポテトとチップ。馬場まわりの雑草を食べて育った。子ども3人を連れて来た男性客は「動物と触れ合えると、子どもが喜ぶ」と笑った。

 名古屋競馬の開催は年110日…

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