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 獄中でノーベル平和賞を受賞した人権活動家、劉暁波(リウシアオポー)氏の悲劇的な死は中国内外で追悼の動きを呼び起こした。中国政府は神経をとがらせる一方、情報統制に自信を見せる。強大になった中国の人権問題にどう向き合うか。表向きは批判を強める諸外国も、動きは鈍い。

 「どんな力も自由に向かう心は止められない」

 中国版ラインの「微信」(ウィーチャット)やツイッターにあたる微博(ウェイボー)では13日夜、瞬く間に劉氏を追悼するつぶやきが広がった。1989年の天安門事件を知る民主活動家や弁護士、学者。直接事件を知らない若い世代の投稿も目立った。この夜、北京では一部で激しい雨が降り、雷も鳴った。「天も民も怒っている」。そんな書き込みまで広まった。

 劉氏の名前を出した書き込みや劉氏の写真はすぐに削除された。それでも、多くの人が追悼を意味するろうそくや、劉氏の生没年の数字、ノーベル賞授賞式に出られなかったことを表す空席のイスなどの写真を載せて発信し続けた。当局はついに、劉氏や妻劉霞(リウシア)氏の名前やイニシャルだけでなく、「ろうそく」すら検索できないようにした。

 劉氏の死去を受け、国内メディアの記者はこう呼びかけた。

 「どうして私たちは前よりずっと進んだ時代に生きながら、封建時代の遺物に耐えなければいけないのか。なぜ希望は未来に託し、少しも今を変えようとしないのか。私たちはどうして黙っているのか」

 劉氏が共産党一党支配の放棄などを訴えた「08憲章」の起草に関わり、拘束されてから10年弱。政府は批判的な言論を厳しく取り締まり、メディアやネットの管理に自信を深めた。

 だが、ノーベル平和賞を受賞し、非暴力で自由や民主を訴え続けた劉氏の死が持つ影響力は、その想定を超えていた。劉氏の追悼の動きが党や政府の批判につながることを恐れ、情報封鎖に躍起にならざるをえなかった。

 瀋陽市の司法局は14日も「人道主義に基づき、全力で治療した」と訴える動画を発表。「情報は公開し、家族にも温かく接した」と改めて国内外の世論向けにアピールした。

 追悼の書き込みに応じる人の広…

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