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 難病の「拘束型心筋症」と診断された笠間市の女性が米国で心臓移植手術を受けられるようにと、友人や家族が「救う会」を結成した。医療費や渡航費で1億5700万円が必要とされ、今月から街頭などでの募金活動を始めた。

 心臓移植が必要になっているのは勝田沙織さん(27)。大学3年生だった2011年に極端に脈拍数が減り、入院した筑波大付属病院で拘束型心筋症と診断された。不整脈を防ぐための植え込み型除細動器をつけながら、卒業後は図書館や民間企業で働いていた。しかし、症状が進んだ16年1月に退職。現在は、ほぼベッドから離れられない状態という。

 拘束型心筋症は心臓の筋肉が硬くなり、血液を流すことが難しくなる病気。原因や治療方法は分かっていない。進行すると心臓がきちんと動かない不整脈を引き起こす。心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞も起こしやすくなる。

 主治医の山本昌良医師(同病院循環器内科)によると、沙織さんは通常より心臓が小さいため補助人工心臓を付けることが難しく、移植しか助かる方法はない。5月には心筋梗塞を起こしており、「いつ命に関わる状態になっても不思議はない」という。

 米国カリフォルニア州の病院での受け入れが決定しているが、ネックになっているのは医療費だけで1億4千万円に上る費用だ。救う会は事情を知った父親の義則さん(64)の会社の同僚や近所の住民たちが立ち上げた。

 沙織さんは「好きだったライブや音楽フェスに行けるようになりたい。そして支えてくれている人たちに恩返しをしたい」と話しているという。記者会見を開いた母親の道子さん(62)は「生きたいという思いをかなえてあげたい……」と声を詰まらせた。

 沙織さんを救う会(https://www.savesaori.com/別ウインドウで開きます)は11月までの渡米を目標にしている。募金は常陽銀行本店営業部の「普通 3788365」(口座名・サオリサンヲスクウカイ)など6金融機関の口座。問い合わせは同会(029・215・9651=竹内章夫代表)へ。(重政紀元)

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