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 盛岡市の認可外保育施設で、預かり保育中だった1歳児が食塩中毒で死亡し、同施設元経営者が傷害致死容疑で逮捕された。

 乳児に塩を与えるのは、どれほど危険なのか。朝日新聞が、1歳児の塩分中毒死事件に合わせて「1歳児ならば小さじ1杯程度(5~6グラムほど)の食塩を摂取すると、死に至る恐れがある」という医師の説明を報じると、ツイッターには「恥ずかしながら初めて知りました」などと戸惑いの声が並んだ。

 日本小児科学会栄養委員長の位田忍医師によると、高濃度の食塩水を一度にとると脱水状態になり、多臓器不全などで死に至る可能性があるという。これが食塩中毒だ。位田医師は「乳児の腎機能は未熟で、塩分が濃いものには耐えられない」とした上で、「口からそれだけ大量にとることはまずありえない。普通に食事を与える分には何の心配もない」と話す。

 死に至る恐れがあるという5グラムの塩分は、しょうゆラーメン1杯をスープまで飲み干した程度にあたる。離乳食研究家のYASUYOさんは「離乳食の量に5グラム入れると、大人でも塩辛くて食べられないはず」と指摘する。

 厚生労働省は薄味の離乳食を推奨し、ガイドラインでは生後6~11カ月で1日あたり1・5グラムを目安量としている。YASUYOさんは「離乳食の味付けに塩を使う場合、パラッと入れるくらいが適量。軽くひとつまみで、だいたい0・1グラムぐらい」といった目安を示す。水だしの昆布だしでも十分に味付けはできる。

 夏場には熱中症が気になる。大人と同じように塩分補給が必要だと思いがちだが、帝京大学高度救命救急センターの三宅康史医師は「必要ない。大量に汗をかいたり脱水状態で肌がしわしわになってきたりしても、水分だけまめにあげていれば問題ない」と強調する。暑い環境下では、母乳や粉ミルクの授乳時間以外にも水やお茶をまめに飲ませることが大切だという。

 吐いたり下痢をしたりしている場合は別だ。水だけでなく体液が減少していることが原因のため、「飲む点滴」といわれる経口補水液が必要になる。

 乳児の命を預かる保育の現場で…

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