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 神奈川県内の精神科病院に措置入院させられ、5月に亡くなったニュージーランド国籍のケリー・サベジさん(27)の遺族らが19日、精神科病院で行われている24時間以上の身体拘束の禁止などを求める任意団体を設立した。日本の有識者らも加わり、署名活動などを進めていく。

 サベジさんの兄(32)によると、双極性障害があるサベジさんは4月30日に措置入院させられてベッドに両手足などをくくりつけられた。5月10日に意識がない状態で発見され、近くの病院に救急搬送されたが17日に死亡した。病院は拘束と死亡の因果関係を否定しているという。母親(60)は「身体拘束をやめてほしい」と訴えている。

 呼びかけ人代表となった杏林大学の長谷川利夫教授の調査では、暴れることなどを防ぐ身体拘束は欧米諸国で数時間~数十時間だが、日本では平均96日。「日本では不必要な拘束が多いのではないか」と指摘する。厚生労働省によると、身体拘束は2014年に年1万682件あり、10年前より倍増している。

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http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(井上充昌)