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(21日、高校野球西東京大会、早稲田実5―0法政)

 早稲田実の清宮が高校通算106本目となる先制ソロ本塁打などでチームを勝利に導いた。西東京大会で8強入りを決めたが、走塁ミスもあり、清宮にとっては複雑な気分の1日になった。

 本塁打は三回、先頭での打席だった。カウント1ボール2ストライクから高めに甘く入ってきた94キロのカーブを強振。「こすったのでどうかなあと思ったが、結構伸びた」と清宮。中堅手がするするっと落下点に入りそうな雰囲気で走ったが、ボールはフェンスを越えた。一回には2死満塁で無得点に終わっていただけに、重い雰囲気を吹き飛ばす大きな一発だった。

 走塁ミスをしたのは五回1死二塁の場面だった。二塁走者の清宮はアウトカウントを間違え、中堅に飛球が上がっているのにもかかわらず、全力でスタートを切ってしまった。三塁手前で慌てて戻ったが中堅からの返球に間に合わずアウト。「申し訳なかった。そのあともピンチがあったし」。ばつが悪そうな顔を浮かべた。

 だが、ただでは転ばなかった。六回の攻撃前の円陣で清宮は、「アウトカウントは間違えないように行こう!」とチームメートに声をかけ、笑いに変えた。

 九回の打撃では、高々と打ち上げた打球を相手の右翼手が目測を誤って2点三塁打になり、貴重な追加点が入った。和泉監督は「失敗した後に格好付ける選手は多いが、失敗を責めずに認めて、受け入れていく必要がある。まあ、早実ってチームは元々そういうところがある」と穏やかに語った。=神宮(坂名信行)