14歳、働くシリア難民の子たち 「人生やり直したい」

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編集委員・大久保真紀
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 原則として労働が認められてこなかったヨルダン、レバノン、トルコのシリア難民。多くの子どもたちが法の目をかいくぐって働き、一家を支えている。

 大きなはさみで、洋服の型紙を切る音が響く。ディア君(14)は真剣なまなざしで、先生役の若者の手先を見つめていた。

 ヨルダンの首都アンマンの北約75キロ。世界最大級のザアタリ難民キャンプはシリア国境から12キロにある。見渡す限り簡易な小屋が並び、約8万人が暮らす。国連児童基金ユニセフ)が支援する子どもセンターで、10代の少年たちが服の仕立てを学んでいた。

 「人生をやり直したい。家族を助けるため、仕立ての技術を学んでちゃんとした定職に就きたいんだ」とディア君は言った。5年前に家族でシリア南部のダルアから逃げてきた。いま家族11人で暮らす。

 シリアでは父親は建設関係の仕事に就き、ディア君は学校に通っていた。父が働けない今、ディア君がキャンプ周辺の農場に行く。午前5時~午後1時、キュウリやトマトの植え付けや収穫などをし、手にできるのは6ヨルダンディナール(約1千円)だ。

 キャンプには学校もある。「…

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