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 稲田朋美防衛相の21日午前の閣議後会見は、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に派遣された陸上自衛隊の日報をめぐる問題に集中した。稲田氏は冒頭発言で、自らが日報の隠蔽(いんぺい)に関与した可能性が報じられていることを受け、「非公表や隠蔽を了承するなどといった行動はこれまでの私の政治姿勢とは真逆(まぎゃく)で、あり得ない」と主張した。

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 南スーダン派遣部隊の作成した日報の情報公開については、昨年10月3日に情報公開請求があり、『文書不存在のため、非開示』との陸幕長からの上申を受け、不開示決定されたものが、私が『12月16日に破棄したため不存在』との説明に疑問をもち、どこかに保管されているのではないかと考え、改めて捜索するよう指示したことにより、12月26日に統合幕僚監部において発見され、2月6日公表、同13日に当初決定を取り消し開示したものだ。

 すなわち私の指示により、防衛省自らがすべての日報を情報公開したものであり、私は一貫して日報を公開すべきだ、という立場だった。同時に私から事務次官に対して文書管理のあり方、情報公開への対応のあり方などを含め、事実関係を調査し、再発防止策をまとめるよう指示していた。その後、日報のデータが陸自に保管されていたが、当初の説明と矛盾するためその事実は一切公表されず、さらにデータの消去を指示された、との報道がなされたことを踏まえ、通常の調査では不十分であると判断し、元検事長を長とし、現役の検事も勤務する大臣直轄の防衛監察本部に対して特別防衛監察を実施し徹底的な事実関係の調査をするよう指示した。

 このように私は一貫して情報公開を推進し、また事実関係の解明に取り組んできたつもりだ。今般、報道されたように非公表や隠蔽を了承するなどといった行動はこれまでの私の姿勢とは真逆であり得ないことだ。特に2月6日には日報はすでに公表されており、その後に非公開や隠蔽を了承するといったことはあり得ないと思う。また、仮に日報が存在するなどという報告を受けていれば、ただいま申し上げたような私の一貫した姿勢に基づき、当然に公表するように指示をするところだ。

 従って、日報を非公表とし隠蔽することを了承したこともなければ、日報のデータが陸自に保管されているとの報告を受けたこともなかったことは、重ねて申し上げておきたいとおもう。現在、事務次官、陸幕長をはじめとする、防衛省幹部も対象として特別防衛監察が実施されているところであり、これまで国会においても述べているとおり、私自身はもちろんのこと、他の政務三役も防衛監察本部の聴取に協力する考えであり、すでに防衛監察本部にその旨を伝えている。今般、報道されている点に関する事実関係についても特別防衛監察により、徹底的な調査が必要であると考えており、私の責任の下で、事実の解明を行い、説明責任を果たしてまいります。私からは以上です。