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 テレビ局コメンテーターから鹿児島県知事に転じた三反園訓(みたぞのさとし)氏(59)が就任からまもなく1年を迎える。「脱原発」を訴えて華々しく登場したが、最近は脱原発への動きが影を潜めている。三反園氏は挫折したのか。

 「私は原発のない社会をつくろうと一貫して訴えている。原発をいったん停止して再検査し、活断層の調査をすべきだ」。三反園氏が支持者を前にこう語ったのは、初当選を決めた昨年7月10日の夜。九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働に同意した現職の4選を阻んだ。

 告示前に、共産党の推薦で立候補を予定していた反原発団体の代表で、県労連議長の平良行雄氏(57)と「川内原発を停止し、再調査・再検証を求める」ことで政策合意して支援を取り付け、脱原発・反原発票を取り込んだ。とはいえ、保守層が分厚い鹿児島での「脱原発知事」の誕生は、九電の株価が一時急落するほどの衝撃を与えた。

 三反園氏は知事に就任すると、翌8月と9月に川内原発をいったん停止して点検するよう九電に申し入れたが、いずれも拒まれた。「私に、稼働させるかさせないかの権限はない」と述べ、安全対策の確認を重視する姿勢に転じたのはその直後だった。

 政策合意に基づいて昨年12月、県に「原子力安全・避難計画等防災専門委員会」を設けた。反原発派から要望された専門家は委員に選ばなかった。座長を務める大学教授が九電から約2億円の研究を受託していたことが発覚しても、「専門的見地から、公平公正に判断をしていただけると思っている」と問題視しなかった。

 「現状では強い対応をとる必要…

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