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 運動会の花形、組み体操が様変わりしつつある。巨大化が進んだ「人間ピラミッド」や「タワー」で事故が多発、一部の自治体が大技の一律禁止や高さ制限に踏み込んだ。安全のためにはやむを得ないとの声がある一方、みんなでやり遂げる達成感などの効果に着目して続ける学校もある。

 6月、東京都大田区の区立萩中小学校の運動会。5・6年生の組み体操の中盤に、子どもたちが合図と共に一斉に表情を崩した。

 おどけた顔でピースをしたり、手をつないだり。それぞれが好きなポーズをとる「記念撮影の隊形」で、集団行動の一つだ。子どもたちの「一体感」を表現していこうとの狙いがある。

 大田区教育委員会は2016年度から区立の小中88校に「ピラミッド」と「タワー」をしないように通知。萩中小は前年度に取り組んだ3段タワーと7段ピラミッドを中止、「扇」や「倒立」を続けている。16年度はカラフルな旗を振る体操、今年度はウェーブや「記念撮影の隊形」などの集団行動を取り入れた。

 竹花仁志校長によると、教員からは「組み体操の見せ場がなくなる」と戸惑う声もあった。「それでも、区が方針を決めてくれてありがたかった。学校に判断を委ねられていたら、保護者や子どもにどう説明するか悩んだはず」という。

 PTA会長代行の石井徹さんは「子どものころ5段くらいのピラミッドに挑んだ。なくなると聞いて、がっかりしたが、今の子にやらせていいわけではない」と話す。

 福岡市教委は16年度からピラミッドやタワーを禁止。「組み体操」の呼び名もタワーやピラミッドをイメージさせるとして「集団演技」に切り替えるよう市立学校に通知を出した。

 スポーツ庁は組み体操を行う条件として「確実に安全な状態」を挙げている。福岡市教委の担当課では「そんな状態があるのか」と声があがったが、議論の末、大技の「全面禁止」を決めた。市教委教育センター研修・研究課の松崎治一課長は「安全に配慮してきたが、毎年事故はある。けがをした生徒のことを考えると続けられない」と話す。

■達成感を重視、…

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