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 和歌山市で4人が死亡、63人が急性ヒ素中毒になったカレー毒物混入事件から25日で19年となる。林真須美死刑囚(56)が求める再審請求は今年3月、和歌山地裁で棄却され、大阪高裁に即時抗告している。事件を取り巻く人たちは、今も苦しみや葛藤の中にいる。

 「幸せと呼べる人生ではなかった」。事件当時10歳だった林死刑囚の長男(29)は、この19年をそう振り返った。

 1998年10月に両親が別の事件の殺人未遂や詐欺などの容疑で逮捕され、まもなく児童養護施設に入った。林死刑囚は同12月、カレー事件での殺人容疑などで再逮捕。「カエルの子はカエル」と言われ、日常的に暴力やいじめを受け、給食のカレーに乾燥剤を入れられて嘔吐(おうと)したこともあったという。「あいつらがおらんかったら」と両親を憎んだ時期もあった。

 事件から1年が経って初めて母と面会した。終始、「ごめんね」と言って泣きじゃくった。事件については「やっていない」と言う。その後、年に1回のペースで会ってきた。「ご飯食べてる?」「勉強はどう」と気遣う言葉をかけられた。

 本当に母はやっていないのか―…

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