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 福島県相馬地方の伝統行事で国の重要無形民俗文化財「相馬野馬追(のまおい)」が29日、開幕した。原発事故に伴う避難指示が昨年7月、一部を除いて解除された南相馬市小高区では、事故後中断していた騎馬武者行列が7年ぶりに再開された。31日まで。

 29日は相馬小高神社に武者姿の人々が集まり、出陣式が行われた。地元の武者たちを率いる松本充弘さん(70)は「震災前のように行列ができることは感激の極み」とあいさつ。騎馬武者たちはその後、約2キロの道のりを勇壮に進んだ。馬は約110頭に上り、原発事故前の参加数に近づいた。避難先から帰還した住民らは沿道から盛んに拍手を送った。

 30日は本祭りがあり、主会場で甲冑(かっちゅう)競馬や神旗争奪戦が繰り広げられる。31日には相馬小高神社で裸馬を素手で捕らえて奉納する神事「野馬懸(かけ)」が行われる。(江川慎太郎)