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 26日午後9時半ごろ、神戸市中央区の神戸空港近くの海上で、同空港と関西空港を結ぶ高速船「神戸―関空ベイ・シャトル」が航空機用の誘導灯に衝突した。この事故で、乗客29人中15人が重軽傷を負い、このうち女性(80)が頭などを打って意識不明の重体という。

 神戸海上保安部は業務上過失致傷の疑いがあるとみて、27日、船内や誘導灯周辺を調べた。

 第5管区海上保安本部によると、高速船は神戸市の外郭団体「OMこうべ」が所有する「そら」(定員110人、84トン)で、神戸空港の東側約600メートル沖にある誘導灯に衝突。船首左舷が大破し、下部に縦約1メートル、横約50センチの穴が開いて浸水した。船は衝突した誘導灯の東側を通る予定だったという。

 意識不明の女性のほか、51~57歳の男女3人が胸の骨を折るなどして入院し、12~63歳の男女11人がけが。事故後、船は空港北側の桟橋まで進んで着岸し、負傷者は病院に搬送された。

 OMこうべなどによると、高速船は神戸空港と関西空港を約30分で結び、1日16往復32便を運航。事故を起こした船は26日午後9時に関西空港を出発し、同9時半過ぎに神戸空港に到着予定だった。同9時半過ぎ、船長から「自分自身の位置を見失い、何かに衝突した」と連絡があった。乗客からも「船が航行中に何かにぶつかった」と119番通報があったという。

 船長は、OMこうべが運航業務を委託している神戸市の「加藤汽船」の社員。10年以上乗員として勤務し、今春に船長になった。これまで無事故で、26日は午後2時から勤務し、事故は4往復目の復路で起きた。高速船の位置情報を示すレーダーなどの機器は出航前の点検で異常はなかったという。