【動画】事情聴取後、自宅で取材に応じる籠池泰典・前理事長=光墨祥吾撮影
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 籠池氏は27日正午ごろ、大阪府豊中市の自宅前に姿を見せた。白い半袖ワイシャツにネクタイ姿で、左手には取り調べ状況を自ら記録する「被疑者ノート」が握られていた。

 「今から行ってきます」。約60人の報道陣を前に、笑顔を見せながら「今日はロッキード(事件)の田中角栄さんが東京の特捜部に逮捕された日。そういう縁のある日に私は出向いていく。一点の曇りなく説明できるものはしていきたい」と話し、妻諄子氏(60)とともにワゴン車に乗り込んだ。

 夫妻を乗せた車は午後1時10分ごろ、大阪市福島区の大阪地検に到着。入り口には夫妻の教え子と保護者とみられる親子らが駆け付けており、後部座席の諄子氏が窓を開け、感謝するように笑顔で手を合わせる一幕もあった。

 大阪地検特捜部の事情聴取は夕方まで行われ、夫妻は同5時10分ごろ、駐車場に迎えに来た車に乗り込んで地検を後にした。自宅には報道陣約40人が待ち構えていたが、呼びかけには応じず、無言で足早に自宅へと入っていった。

 籠池氏は同日夜、自宅で朝日新聞などの取材に応じた。事情聴取での検察官とのやりとりの一部を明らかにし、ほとんどの質問に黙秘すると「黙秘も良いが、よく考えて対応して下さい」と指摘されたという。また検察官が矢継ぎ早に財務省職員の名前を挙げた一幕もあったといい、「(国有地売却問題についても)調べているんだなと思った」と振り返った。

 また、準備していた小学校の名前を当初、「安倍晋三記念小学校」としたことについて、「当人のOKはもらっていましたか」といった質問もあったという。

 森友学園が運営する塚本幼稚園(大阪市淀川区)に長男(4)を通わせる神職の大星将臣さん(44)=大阪市北区=は「(籠池氏は)疑いについてきちんと説明してほしい。いくら『国のためになる子を育てたい』と言っても、公金を不正受給したのなら説得力がない」と語った。一方で「幼稚園が幸せな時間を過ごせる場になることが第一。ルールを守る幼稚園を再構築してほしい」と求めた。

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