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スマック ゴールド(税別84円)

 1960年代に全国の中小飲料メーカーで開発した個性派清涼飲料水が、今も各地に残ります。業界で「第二の黒船」と呼ぶ、コーラの上陸がきっかけでした。

 スマックの生みの親、三重県桑名市の鈴木鉱泉は、地元の良質な水を使いラムネなどを製造してきた大正時代から続く飲料メーカー。鈴木武社長が黒船に対抗すべく考え出したのは、当時の喫茶店メニューで人気だったクリームソーダです。Skim Milk Acid Carbonate Keeping(スキムミルク炭酸飲料)の頭文字をとり、統一商標「スマック」として複数社で製造すると、爽やかなのにクリーミーな炭酸飲料として大ヒット。全国に製造会社が拡大しました。

 ところが再度ピンチに。回収不要のワンウェイ瓶が主流となり、回収が面倒なリターナル瓶のスマックは販路を失ったのです。鈴木社長は「発祥の味を守りたい」と、スクリューキャップの小瓶に変更し、「ゴールド」を名につけて刷新。見事、復活を遂げました。

 現在は三重のほか広島と佐賀だけに残る味。なかでも鈴木鉱泉は全国のスマックの総本山。夏の三重土産としても最適です。

採取地

アピタ桑名店

(三重・桑名)

0594・23・8111

デジタル余話

 現在放送中のNHK連続テレビ小説「ひよっこ」で、よく登場するクリームソーダ。1960~70年代の喫茶店で人気メニューでした。当時、世を席巻したスマックは、ほぼ全県で製造販売していましたが、なんと東京だけが空白地帯。スマックの王冠をわくわくしながら開けた夏の思い出を共有できない私は東京出身。ただ子どもながらに、アイスが溶けてミルキーな味わいの喫茶店のクリームソーダに、ちょっとリッチな気分を感じていました。今も発祥地の桑名では、スーパーだけでなくコンビニでも入手できるほど身近な存在です。

     ◇

 菅原佳己(すがわらよしみ) スーパーマーケット研究家。著書に「日本全国ご当地スーパー掘り出しの逸品」など。

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