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(28日、阪神5―0中日)

 本人も驚いた。二回無死。阪神の大和(29)は右打席に立ち、フルカウントから高めの134キロをたたいた。乾いた音を響かせ、打球は広いナゴヤドームの左翼席へ。12年目で通算3本目の本塁打に「入るとは思いませんでした。打った自分がびっくりです」。先取点を奪った。

 11月に30歳を迎える今季はレギュラーを奪い返すために、新たな取り組みを始めた。「本当はもっと早くからやりたかった」という両打ちだ。これが、思わぬ効果をもたらした。

 「間違いなく、右がよくなった」と言う。右だけだった以前は、打ちにいくときに頭が前に突っ込む分、バットが出てこない悪癖があった。左も練習することで、筋肉のバランスが良くなり、右でも強く振れるようになった。

 六回には左打席でも低めの変化球を拾い、中前に運んだ。正遊撃手争いは、右打者・北條の調子が上がらず、左打者の新人・糸原はけがで離脱中。片岡打撃コーチは「左右で、いい働きをしてくれる」。今は一番、その座に近い。(井上翔太

 ○秋山(神) 7回無失点、8奪三振で9勝目。「球数を使ってでも、勝負を急がないことを意識していた」

 ○金本監督(神) 先制ソロの大和について「投げた瞬間、『ボール』と思った。振って『あちゃー』と思ったけど、入ってよかった」。

 ○俊介(神) 四回にリードを広げる2点二塁打。「先発起用のチャンスをもらったので、期待に応えたかった」