[PR]

 パキスタンの最高裁判決で辞任に追い込まれたナワズ・シャリフ前首相(67)は29日、中部パンジャブ州首相で弟のシャバズ・シャリフ氏(65)を後継指名した。前首相が事実上の「院政」を敷き、政治力を維持する狙いがあるとみられる。

 同日午後、与党「イスラム教徒連盟シャリフ派(PML―N)」の党会合で表明し、党内の合意を得た。シャバズ氏は前首相の選挙区を引き継ぎ、9月下旬までに開かれる下院補欠選挙で当選を果たした上で、下院での首相指名選挙に臨む方針だ。

 また、シャバズ氏が首相に就くまでの暫定首相として、与党は前首相側近のアバシ前石油・天然資源相(58)を推すことでも合意。8月1日の暫定首相指名選挙で決まる。与党が下院の議席の過半数を占めており、いずれも与党の方針通りに進む公算が大きい。

 最高裁は今月28日、軍部の捜査協力をもとに前首相の資産隠しを認定し、首相の下院議員資格を無効とする判決を下した。前首相は判決直後に辞任を表明。最高裁と対立するよりも、支持率が高いうちに後継人事を固めたい思惑があったとみられる。(イスラマバード=乗京真知)

こんなニュースも