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 4日(日本時間5日未明)に開幕する陸上の世界選手権で現役を引退する男子100メートルの世界記録保持者、ウサイン・ボルト(ジャマイカ)が1日、開催地ロンドンで記者会見した。「100%の自信がある。レース後の見出しは『無敵』、『誰も止められない』だ。みんなメモしておけよ」と断言した。

 風が強く涼しい気候のロンドンとは対照的に、会見場は熱気に包まれていた。テレビカメラは約50台が並び、集まった報道陣は世界のさまざまな国・地域から約250人。Tシャツ、帽子姿で現れたボルトは、登場時に拍手が少ないことを笑いに変えるなど、終始穏やかな表情だった。

 ボルトは21日で31歳。腰痛など故障も抱えて世界記録更新は難しいという理由から、個人種目では4連覇中の200メートルに出場せず、100メートルで大会単独最多となる4度目の優勝を狙う。

 その100メートルでの今季自己最高は世界5位タイの9秒95。自身の持つ世界記録9秒58には遠く及ばない。自国の報道陣から「負けたら考え直すか」と質問が飛ぶと、「それをジャマイカ人が聞くか?」と苦笑いしながら、「起こりえないから、問題にならない。心配はいらない」と引退撤回を改めて否定した。引退後の進路は未定というが、サッカー選手や俳優業への転身も示唆していた。

 会見の終わりには、サプライズで登場した両親から金、緑、紫色が配色された新しいスパイクを手渡された。「もう1回、自分が(世界一だと)証明しないといけない」。決勝は5日午後9時45分(日本時間6日午前5時45分)にスタートする。(遠田寛生)