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 ティラーソン米国務長官は1日、ワシントン市内の国務省で会見し、「米国は北朝鮮の敵でも脅威でもない」と語り、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)体制の崩壊や転覆を目指さない姿勢を強調した。北朝鮮側について「彼らがある時点で、(米国側は)対話したいのだと理解し始めてくれることを望む」とも述べた。

 北朝鮮が米本土を射程に収める大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したことを受け、トランプ政権内では対抗措置として軍事手段を含めた強硬手段を求める声が高まっている。これに対し、ティラーソン氏は会見で「平和的手段による圧力をかけていく」とし、外交的な解決を優先して求めていく考えを改めて示した。

 ティラーソン氏は、北朝鮮が核兵器を搭載できるICBMの開発を続けていることは「米国にとって受け入れられない脅威であり、対抗しなければならない」とも強調。北朝鮮が挑発行為をやめて対話に応じるように、経済制裁を柱とした外交的な解決を続けていくことを明らかにした。

 一方、トランプ政権内には、北朝鮮の対外貿易の約9割を占める中国の役割について「口先だけで、我々のために何もしていない」(トランプ大統領)との批判が高まっている。だが、ティラーソン氏は「北朝鮮だけが責めを負うべきであり、中国ではない」と語り、政権内の中国に対する強い不満とは一線を画した。その上で、中国に引き続き協力を呼びかけていく意向を示した。(ワシントン=峯村健司)

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