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 安倍晋三首相は3日、内閣改造と自民党役員人事を行う。2日夜までに新内閣のメンバー全19人と党幹部の顔ぶれが固まった。総務相には野田聖子・元党総務会長を、外相には河野太郎・前行政改革担当相を起用する。加計(かけ)学園をめぐる問題に直面する文部科学相には林芳正(よしまさ)・元農林水産相をあてる。

 野田氏は、一昨年の党総裁選に首相の対立候補として立候補を模索するなど政権と距離を置いてきた。首相は野田氏を閣内に取り込み、挙党一致で立て直す姿勢を示す考え。支持率が低迷する中で政権の刷新感を打ち出す狙いもある。野田氏は1998年に郵政相を務めたこともあり、総務省が所管する郵政行政に明るいことも考慮した。

 河野氏は自民党麻生派に所属し、菅義偉官房長官が将来のリーダー候補として評価している。首相ら政権中枢は河野氏を安倍外交の牽引(けんいん)役に登用し、目玉人事とする狙いだ。

 林氏は防衛相、経済財政相などを歴任。15年2月には「政治とカネ」の問題で辞任した前職に代わり農水相として再登板し、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉への対応にあたった。防衛相には小野寺五典(いつのり)・元防衛相が就任。稲田朋美前防衛相のもとで揺れた防衛省の立て直しにあたる。経済政策の司令塔役の経済再生相には茂木敏充(もてぎとしみつ)・党政調会長を起用する。

 厚生労働相には加藤勝信・1億総活躍相が横滑りする。上川陽子氏は2度目の法相に起用。鈴木俊一・元環境相は五輪相に、斎藤健氏は副大臣から昇格させ農水相とする。自民党二階派の江崎(えさき)鉄磨氏は沖縄北方・消費者相に、松山政司(まさじ)・参院国会対策委員長は1億総活躍相に、中川雅治・党参院議員副会長は環境相に起用する。

 新内閣のメンバー19人のうち初入閣は6人。一方、閣内の残留は6人、閣僚経験者の起用は7人に上る。首相は安定感を重視し、特定の政策分野に明るい人材を積極的に登用する。

 党役員では、第2次安倍内閣の発足時から務めた岸田文雄外相を党政調会長に起用。竹下亘・国対委員長を総務会長に、塩谷立(しおのやりゅう)・元文科相を選挙対策委員長に起用する。竹下氏の後任の国対委員長には森山裕(ひろし)・前農水相が就任する。萩生田光一官房副長官は幹事長代行にあてる。首相は3日午後、第3次安倍第3次改造内閣を発足させ、同日夕に首相官邸で記者会見を開き、今後の政権運営の方針などを説明する考えだ。