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 ちょうど80年前。日中戦争が始まった1937(昭和12)年、「満蒙開拓青少年義勇軍編成に関する建白書」が政府に提出された。旧満州に送り込まれた8万6千人の少年たちの中に、千葉県旧千倉町(現南房総市)出身の鈴木弘一さん(87)がいた。渡った当時は14歳。開拓のためと信じていたが「話が違った。実際は国境警備の兵隊要員だった」と振り返る。

 南房総市在住の作家、かわな静さん(80)はこの春、鈴木さんの満州での体験をまとめた「十四歳の『満州』」(崙書房出版)を刊行した。7月末には旧満州を訪ね、鈴木さんが過ごしたハルビン訓練所や入院していた中央病院などを見て回った。

 今月4日、かわなさんは報告のため鈴木さんの家を訪ねた。「門柱はまだ残っているんだ」「入院した時の看護師と今、文通しているんだ。この写真、あげたいから、もう1枚焼いてくれないかな」。かわなさんが撮った写真を手に話は弾んだ。しかし、当時の話になると鈴木さんの表情は険しくなった。

 義勇軍に入るよう勧めた国民学…

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