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 陸上の世界選手権で5日、男子100メートルで優勝したジャスティン・ガトリン(米)にロンドンスタジアムを埋め尽くした超満員の観衆から、痛烈なブーイングが浴びせられた。今大会を最後に現役を引退する世界記録保持者、ウサイン・ボルト(ジャマイカ)が有終の美を飾るという多くのファンの期待を打ち砕いたという理由だけではない。むしろ、過去2度、ドーピング違反を犯し、2006年から4年間の資格停止処分を受けていることへのバッシングだった。

 それは予選から顕著だった。ガトリンがレース前に場内アナウンスで紹介され、大型スクリーンに大写しになると、観衆は必ずブーイングを浴びせた。それは準決勝、そして決勝ではひときわ大きくなった。「悪役」という役回りは、12年ぶりの金メダルを手にし、星条旗を背にトラック脇を歩いているときも、鳴りやむことはなかった。

 レース後のミックスゾーン、そして報道陣が多すぎて入場規制が敷かれた記者会見でも、とくに英メディアの質問攻勢は辛辣(しんらつ)だった。

 ブーイングについて聞かれたガトリンは答えた。

「自分がやることに集中したよ。…

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