埼玉)元静岡福祉大学長の加藤さん、反核平和運動を本に

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三宅範和
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 埼玉県熊谷市に住む、元静岡福祉大学学長の加藤一夫さん(76)が、自らが携わってきた反核平和運動を「ビキニ・やいづ・フクシマ 地域社会からの反核平和運動」(社会評論社)にまとめ、刊行した。

 静岡福祉大は静岡県焼津市にある。1954年に米国の太平洋・ビキニ環礁での水爆実験で死の灰を浴びたマグロ漁船「第五福竜丸」は焼津港を母港としていた。加藤さんは、国立国会図書館職員から92年、同大前身の短大に教員として赴任。2001年に始めた市民講座「やいづ平和学」で、第五福竜丸の漁労長だった見崎吉男さん(16年3月、90歳で死去)と出会い、第五福竜丸以外にも多くの船が被曝(ばく)していたビキニ事件や、世界の核兵器の状況などについて、市民と学び、地域レベルでの反核平和運動を進めてきた。

 本は、市民講座で学んだ内容をまとめた「第Ⅰ部 戦後史の中のビキニ事件」と、加藤さんが中心になって燒津を中心に展開した反核平和運動や反安保法制闘争について報告した「第Ⅱ部 地域から平和をつくる」の2部構成。Ⅰ、Ⅱ部とも、東日本大震災による東京電力福島第一原発事故を受け、浜岡原発(静岡県御前崎市)を抱える地域からの視点として「脱原発」が大きな要素に加わった。補論として、見崎さんを追悼する文章も添えた。

 加藤さんは「ビキニ事件は…

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