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負動産時代

 埼玉県のベッドタウンに、雑草に覆われて異様な雰囲気を放つマンションが立つ。築40年の老朽マンションに住む人はおらず、管理も全くされていない。建物が崩れれば歩行者や車に被害が出かねない状況だが、それでも解体できない事情とは。

 東京都心から電車で45分のベッドタウン。埼玉県坂戸市内の市道沿いに、異様な外観の3階建てのマンションが立つ。築40年。大半をツタに覆われ、外壁は汚れで黒ずむ。階段はさびて崩れ落ちそうだ。向かいのファミリーレストランの店長は「料理をおいしく食べられる景色じゃない」と眉をひそめる。

拡大する写真・図版老朽化が進む築40年の分譲マンション。全所有者の同意を得られず、解体・売却できずにいる=埼玉県坂戸市

 今は木に覆われてほとんど見えないが、店舗スペースにあたる1階の4部屋を所有する不動産業・恩田商店の恩田義雄社長は「解体したいが、反対する所有者がいて、できずにいる」と打ち明けてくれた。

 恩田社長によると、建物は分譲…

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