拡大する写真・図版 ジミー・ツトム・ミリキタニ氏=ヒロコ・マスイケ氏撮影

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 米ニューヨークの路上で日系人強制収容所や原爆の理不尽さを語り継いでいた日系人画家、ジミー・ツトム・ミリキタニ氏の没後5年となる今年、ドキュメンタリー映画のリバイバル上映や絵画の展覧会が相次いでいる。画家としての評価も見直され始め、「移民に排外的な空気が広がる今こそ歴史を知ってほしい」と関係者は願う。

 米カリフォルニア州で生まれたミリキタニ氏は、生後まもなく家族で広島に移住したが、「日本の芸術を世界に紹介する」と18歳ごろ渡米。1941年の真珠湾攻撃の翌年に出された大統領令を根拠に、同州ツールレーク強制収容所などに送られ、米国市民権も放棄した。広島にいた母方の一家は原爆で亡くなった。

 米国を恨み、社会保障を受けずに路上で絵を描いていたミリキタニ氏。猫の絵を路上に並べ、足を止めた人に「戦争で全部取り上げられた。原爆に家族を奪われた」と、収容所や原爆の絵を見せて語りかけていたという。米国人のリンダ・ハッテンドーフ監督と出会い、過去を受け入れるようになるまでを描いたドキュメンタリー映画「ミリキタニの猫」が2006年に制作され、反響を呼んだ。

 ミリキタニ氏は12年に92歳で死去したが、「若い世代にも知ってもらいたい」と、映画プロデューサーのマサ・ヨシカワさんが昨年、関係者へのインタビューによる21分の続編を制作した。06年の映画と合わせ各地のミニシアターなどで断続的に公開されている。

 ミリキタニ氏は01年にはニュ…

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