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 ロンドン南東部の集合住宅。朝6時前、ザーラ・バカリは静かに起き出し、早朝のお祈りをすませた。それから紅茶とオリーブオイルを塗ったトーストの朝食を用意し、学校に行く子どもたちを見送ってから、エレベーターでガレージまで降りる。白のトヨタ・プリウスに乗り込んで配車サービス「ウーバー(Uber)」のアプリを起動させ、朝一番の客からの連絡を待つ。

 市内の反対側にある質素な平屋の住宅。同じころ、ポール・ウォルシュはコーヒーとバターを塗ったトーストの朝食をとる。それから新聞のスポーツ面に目を通し――ひいきにしているサッカーチーム、クィーンズパーク・レンジャーズは苦戦中だ――、妻と息子に、行ってくるよと告げる。それから、ブラックキャブ(訳注=ロンドンの伝統的な黒塗りタクシーの愛称)のエンジンをかけ、ヒースロー空港へと向かった。ブラックキャブとはいえ、このタクシー、車体のほぼ半分は米メンフィス観光局のエルビスの広告でピンク色に塗られているが。

 2人はいつも同じ道路を走っており、知り合いではないが、いわゆる21世紀型紛争で敵対する相手である。つまり、今や上げ潮に乗った形のウーバーと伝統の殻に閉じこもる従来型のタクシー会社との戦いだ。

 ロンドンの最新タクシー戦争は…

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