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 平和への思いを詠んだ短歌の全国コンクール「八月の歌」(朝日新聞社主催)で、筑西市職員の山内佳織さん(23)が優秀賞に輝いた。計2162首の応募があり、優秀賞は10首。山内さんは「平和の祈りと戦争への不安」を詠んだ。

 八月の歌は9回目。一般の部に525首、中学・高校の部に1637首の応募があり、それぞれ5首ずつが優秀賞に選ばれた。

 今日もまた戦後の日となれ、風薫る海の向こうの爆撃の音

 「戦後72年。私たちは平和を祈り続けてきた。海外では紛争や戦争が絶えず、日本も戦争へ向かうのではないかという誰もが感じている不安を詠みました」と山内さんは話す。

 地元の高校の文芸部で短歌と俳句を始め、ずっと学び続けている。

 戦争を遠ざけられぬこの国よ はかりにかけるな政治と平和

 2年前、山内さんが大学4年の夏に詠んだ歌だ。「戦争反対という強い思いを直接的に詠んでいた。今回はとても素朴な歌です。『祈りと不安』という思いが素直に共感を呼んだのかもしれません」

 昨年、筑西市の職員となり、現在、企画課統計グループで様々な数値やデータを分析する仕事をしている。「情景を主観を込めて詠むのとは全く違いますが、とても重要で意義のある仕事です。違った観点から短歌を見つめ直すことができます」と話す。(吉江宣幸)