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 蓮舫・民進党代表や横綱・白鵬関をめぐる「国籍」の話題が相次ぐ中、こうした動きを台湾籍の作家、温又柔(おんゆうじゅう)さん(37)は複雑な思いで見つめる。芥川賞候補にもなった自伝的小説に対する批評もきっかけに、グローバル化が進む日本社会にとって「国籍」とは何なのか、改めて問いかける。

 「日本語を話し、日本文化になじみ、日本のことを思っていても、『日本人』でなければ、忠誠を誓うことを求められるのか」。先月、蓮舫氏が二重国籍を指摘されて戸籍の公開に踏み切ったり、直後に、モンゴル出身の横綱・白鵬が親方になるため日本国籍を取得する意向が報じられたりしたことを、温さんはこう振り返る。自分の経験とも重なるからだ。

 温さんは台湾生まれで、両親とも台湾籍。3歳の時、父親の仕事で東京に移り住んだ。日本の学校に通い、日本の音楽、本に触れて育った「完璧な日本人」だと自らいう。一方で、「日本国籍を取れば」と言われることもあるが、台湾とのつながりを手放すことに抵抗がある。

 「日本国籍を持たなかった時間はなかったことにできないし、したくない。生まれた時から日本国籍で、日本語に囲まれて育った人にとっては国籍も体の一部のようかもしれないが、もっと柔軟なものなんです」

 幼いころ、両親が日本人の「普通の家庭」に憧れた。高校で中国語を学び始めてからは、母国語のはずの言葉をうまく習得できずに悩んだ。日本語を完璧に身につけても、日本人としては認められない自分。その戸惑いや葛藤を表現する手段が文学だった。

 外国人の子どもに日本語を教え…

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