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おやじのせなか 高梨沙羅

 家の中ではいつも、リビングのソファにどっしりと座っています。口数も少なく、テレビの前の定位置から一歩も動きません、という感じ。そんな父の違う顔を知ったのは、私がスキージャンプを始めた時でした。

 父は元ジャンプ選手。自営業のかたわら、4歳上の兄が競技を始めてから地元の北海道上川町の少年団を教えていました。私が飛び始めたのは小学2年の時。練習中は色々と教えてくれ、家にいる時よりよくしゃべってくれました。初めて見る父の生き生きとした表情でした。

 私は単純にジャンプが好きだったのですが、父に認めてもらいたい、ほめてもらいたい、という気持ちもあったと思います。話ができるのがうれしくて、飛び終わって「どうでしたか」と尋ねる時間が楽しかったです。小さいころ、兄と私を車に乗せて自宅から1時間のジャンプ台に連れていってくれました。3人で練習していたことが、とってもいい思い出です。

 私のジャンプは父に似ているそうです。父のジャンプを知る方から、よく言われます。兄は父の背中を追ってジャンプを始めました。兄を追いかけた私は、結果的に父の背中を追っていた。今はそう思っています。

 競技を始めてからは、父親とい…

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