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 世界初の月面探査レースに挑戦する、日本のチームHAKUTO(ハクト)の月面探査車の月面走行をバーチャルリアリティー(VR)で体験できるイベントが、東京都内で開かれている。30分以上待つこともあるほどの人気で、土日には探査車の操縦体験もできる。今月31日まで。

 このVR体験ブースでは、探査車「SORATO(ソラト)」が月面の砂「レゴリス」の上を跡をつけながら進む様子を、ソラトからの視点で体感できる。クレーターの大きさや月から見る「空」、将来建設が想定される「月面基地」で働く人々の様子も、まるで未来の月にいるかのように体験できる。

 お盆休みを使って家族5人で訪れた盛岡中央高1年の上田麟さん(15)は「地球から見上げる月は小さいが、VRで見る月面は広くて月は大きいと実感した。特にクレーターの崖はすごく深くて、落ちたらとても助からないなと思った」と話した。

 現在、アプリ開発を勉強しているといい、「月から地球まで電波を飛ばすための技術を考えると、今の自分の技術ではすごく力不足だなと感じたので、(勉強を)がんばろうと思う」。

 千葉市の主婦高崎みどりさん(54)は「身近な企業が宇宙を目指す活動に関わっていることに驚いた」と話した。

 ソラトは全長約60センチで重さ約4キロの四輪探査車。現在、12月末の打ち上げに向け、通信機器の整備などを進めている。

 レースは米グーグルが出資し、民間の「Xプライズ財団」が主催する「Google Lunar XPRIZE」。月面で探査車を500メートル移動させ、高解像度の動画や静止画を最もはやく地球に送ったチームが優勝する。ハクト代表の袴田武史さんは「ハクトチームはソラトが月にさえ到達できれば優勝できる」と話している。

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 イベントは「デリシャカス『au×HAKUTO MOON CHALLENGE』体験ブース」。8月31日(木)までの毎日午前11時~午後8時、赤坂サカス「デリシャカス2017」TBS放送センター1階ロビー(東京都港区赤坂5丁目)で。ソラトの操縦体験は19日(土)、20日(日)、26日(土)、27日(日)の午後1時から、ハクトのメンバーによる講演会に続き、先着30人が参加できる。(井上未雪)