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 「日向(ひゅうが)時間」という宮崎独特のゆったりとした時間感覚を表す言葉がある。沖縄時間(ウチナータイム)の類義語で時間にルーズということを意味し、飲み会や会合に遅れた時などに冗談で使われる。日向時間って、本当にあるの?

 7月、県職員有志の勉強会を取材する機会があった。参加予定者は14人だが、開始予定時刻の午後5時半にいたのは3人。開始時間を10分遅らせて始まった。30分後、1時間後と、次第に参加者が到着し、終わってみると14人がいた。主催した県職員の西牟田俊也さんは「これぞ日向時間」とつぶやいていた。

 旅の情報誌「みちくさ」を発行し、ツアーやイベントを開くアイロード(宮崎市)の福永栄子社長は「県内でも県南にいくほどゆっくりしている」と話す。頼んだはずの案内人が忘れて来なかったり、折り返しをお願いした電話が返ってこなかったりすることからも日向時間を感じるという。

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 そもそもなぜ、この言葉ができたのだろう。

 宮崎公立大の永松敦教授(日本民俗学)は、農業が盛んであることを理由に挙げる。「人間相手の商売で飯を食う仕事ではなく、自然や動物相手の仕事なので時計はいらない」。地理的に日が長いので「なおさら時間を気にしないでいい」と話す。実際、畜産農家の一人は「すべての生活パターンを牛のリズムに合わせて生きている」と話す。

 さらに永松教授は、宮崎は車社…

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