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地域医療と経済支えるがん陽子線治療拠点 岡山・津山

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中村通子
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 岡山県津山市中心部から東に約3キロ、小高い丘の上に、大都市並みの大きな病院が立つ。津山中央病院だ。24時間体制で重篤患者を受け入れる救命救急センターやヘリ発着場などを備え、県北一帯の地域医療を支える柱の一つになっている。

 ここに昨年3月、がん陽子線治療センターができた。岡山大との共同運用だ。陽子線によるがん治療厚生労働省認定の先進医療で、現在、国内に12施設しかない。

 陽子線は放射線の一種。水素原子から電子を取り除いた極小粒子の「陽子」を光速の7割近くまで加速させてがん細胞にぶつけ、殺す。特定の深さでエネルギーを放出する特性があるため、がんの形に合わせ照射部分を厳密に設計でき、放射線障害の危険性がX線より低い。

 固形がんの多くに有効で、手術がしにくいがんに威力を発揮する。小児がんは昨春、公的医療保険が使えるようになった。津山中央病院では開設から1年半近くの8月10日までに小児を含む123人が治療を受けた。

 センターの建設費は数十億円。県北の病院が、巨費を投じ国内でも数少ないセンター設置に踏み切ったのはなぜだろうか。

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