【動画】久多のお盆の行事「川地蔵」。河原に石を積み重ねて6体作り、先祖の霊を迎える=福野聡子撮影
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 京都市最北端にある久多(くた)。中心部から車で約1時間、山々に囲まれた約90人の小さな集落です。8月のお盆の時期、川の浅瀬には、石を積み上げた「川地蔵」さんが作られます。8月10日には、観音堂の「千日参り」に参加しました。そして、8月24日夜にはいよいよ、里の年中行事の中心「久多の花笠踊」(国重要無形民俗文化財)が行われます。にぎわいと祈りの夏が、駆け足で過ぎてゆきます。

笠をかぶった川地蔵さん

 8月14日、久多川の浅瀬で、石や砂利を集めている人を見かけました。実家に帰省中の足立良大(りょうた)さん(29)で、川地蔵作りの最中でした。14日、6体の川地蔵を作って先祖の霊を迎え、翌15日朝に鉦(かね)を鳴らしてお参りするのが習わしだそうです。

 川地蔵さんは河原の石を見つくろって作ります。体に見立てた長めの石を六つ立て、それらの上に、頭(笠)に見立てた小石を三つずつ重ねます。このため、体用の石は、てっぺんが平らな石を探すそうです。6体はふくよかだったり、ちょっと背が低く見えたり。笠となる石の傾きで、表情も異なる気がします。

 川地蔵さんを立てる長方形の区画と河原の間には、長めの石が置かれます。「あの世」とをつなぐ橋でしょうか。

 山の天気は変わりやすく、雨がつきもの。川地蔵さんが流されないように、手前に大きな石を積み上げ、外に水を逃がす工夫も。足立さんはここ4年ほど実家の川地蔵作りをしているそうですが、「あすのお参りまで流されないといいんですけど」と心配そうに話していました。

 翌朝、川沿いを車で走って、川…

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