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 吾輩(わがはい)は猫である。名前は――。小説のモデルになった夏目漱石の愛猫と同じ黒猫が、福岡県警の行橋署で署員らに可愛がられている。居着いて3年ほど。すっかりアイドル的な存在になっている。

 メス猫で、アニメ映画「魔女の宅急便」に登場する黒猫にちなみ、「ジジ」と命名。朝はどこかをパトロールした後、昼ごろ署に戻ってきて別館2階にある少年係の部屋に姿を現す、というのが日課だ。ここに名付け親の少年係長、守田昌史さん(45)がいる。

 出会ったのは3年前。守田さんが署の駐車場の一角にある喫煙所にいた時、敷地内を歩く黒猫を見つけた。猫好きの守田さんが「ニャー」と声をかけると、何度も「ニャー」と応えながら近づいてきた。なでても嫌がるそぶりは見せず、以来、署を拠点にするようになった。

 餌場は道着などを干す倉庫内。守田さんがキャットフードを購入し、容器から餌が無くなれば、気づいた署員が補充する。とりわけ女性警察官に人気で、名前を呼ばれたり、なでられたりすると「ごろごろ」とのどを鳴らす。

 守田さんによると、事件で忙しい時にジジが部屋に現れ、盛んに鳴いた。猫の手を貸そうとの申し出か、「いかにも手伝うよ、という感じでした」。ジジが好んで入る段ボール箱の中に、守田さんが冗談で自分の印鑑を入れ、管理を頼んだところ20分ほどじっと動かなかったという。「うちの係の一員として自覚しているようでした」と笑う。

 30年以上猫を飼った経験のあ…

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