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(22日、高校野球 広陵12―9天理)

 広陵の中村が軽々と記録を超えていった。史上最多タイの1大会5本塁打に並んだだけでなく、大会新の6本目のアーチを描いた。まずは試合開始直後の一回1死二塁。初球。134キロを振り抜く。「うぉー」という球場中の歓声に乗って、打球を一直線にバックスクリーンまで届けた。

 そして2発目は五回。先頭で左中間席に放った。1点を追う展開で、バットでチームを鼓舞した。中村は「両方とも速くて甘い球を狙っていた。それを逃したくなくてフルスイングした結果。打ち合いを予想していたけど打ち勝ててよかった」と喜んだ。

 1大会5本は清原和博(PL学園)が1985年に樹立した。「どうせやるなら超えたい」と話していた中村が有言実行した。

 もっとも更新したのは、本塁打の記録だけにとどまらない。この日は4安打7打点で1大会の個人最多打点を17、塁打数を38にまで伸ばし、新記録を打ち立てた。ただ中村の自己採点は「80点」。三回に遊飛に倒れたのが許せないのだという。恐ろしい打者が、今年も甲子園で生まれた。