【動画】「久多の花笠踊」の花笠の花は、男衆が工夫を凝らしてつくる=福野聡子撮影
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 京都市最北端にある久多(くた)。中心部から車で約1時間、山々に囲まれた約90人の小さな集落です。8月24日夜、国重要無形民俗文化財「久多の花笠踊(おどり)」が行われました。闇の中、男衆が手に持って踊る「花笠」と呼ばれる灯籠(とうろう)は、趣向を凝らした造花が飾られ、まさに祭りの「花形」。身近な素材で作られ、山に生きる人々の生活の知恵が息づいていることも感じられました。

木の芯を菊の花びらに

 ボタン、ダリア、菊、バラ……。節くれ立った指の先で、美しい繊細な花が次々に形作られていきます。

 花笠踊は、準備も本番も男性だけが担います。今年も久多の各地区(上の町・中の町・宮の町・下の町・川合町)で、当番のお宅「花宿」に集まるなどして、花笠作りの作業をしました。女性は「触ると花笠が燃える」という言い伝えもあるほどで、ノータッチです。

 二つの花笠を奉納する下の町では、お盆のさなかの8月14日朝から花宿での作業が始まりました。今年の花宿の当番は足立良孝さん(55)で、家の座敷では男性たちが車座になり、作業に没頭していました。

 花笠は、「笠」と呼ぶ六角形の木の台に、行灯(あんどん)をのせる構造です。凝った意匠の「透かし」(切り絵)を笠の周囲に貼り、様々な造花を全体に飾って作ります。

 材料は身近な自然のものが目立ちます。葉の軸は、竹を棒状に細く割って薄くそいだ皮。花びらをのり付けする台座も、木を台形に削って作ると知りました。

 花は和紙で作ります。花の形に切り抜き、竹ひごで押してカールさせたり、木の棒に花びらをあて、上から糸を巻いて絞り模様を付けたり……。昔ながらの技が光ります。

 下の町の透かしの意匠は昨年新…

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