来日中に解任→外相会談お流れに グアテマラ

笹川翔平、サンパウロ=田村剛
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 来日中の中米グアテマラの外相が大統領から解任され、29日に予定されていた河野太郎外相との会談が中止になった。日本外務省関係者が明らかにした。背景には、グアテマラの国内政治の混乱がある。

 解任されたのは、カルロス・ラウル・モラレス外相。27日に日本に到着し、29日まで滞在する予定だった。宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターの視察なども取りやめになったという。

 グアテマラでは、国連の国際委員会が2015年の同国大統領選をめぐってエルネスト・モラレス大統領に不正の疑いがあるとして裁判所に捜査を要請。大統領は「内政干渉だ」などとして、同委の委員長の国外退去を命じた。

 この判断をめぐって国内に反発が広がる中、ラウル・モラレス外相は委員長の国外退去手続きを拒否。これが原因で外相を解任された。同国では保健相らも大統領への反発から辞任を表明し、混乱が広がっている。

 国際委員会などは、大統領の家族や兄弟についても財産登録に不正があるとして捜査を進めていた。(笹川翔平、サンパウロ=田村剛