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 今年1月の就任以来、初めてイスラエルを訪問した国連のグテーレス事務総長は28日、イスラエルのネタニヤフ首相とエルサレムで会談した。ネタニヤフ氏は「イランはシリアとレバノンで精密誘導ミサイルを生産する拠点を建設している」と述べ、軍事的脅威の拡大に強い懸念を示した。

 ネタニヤフ氏は「イランはイスラエル根絶という目標のため、シリアやレバノンを戦場にしたがっている」とし、グテーレス氏は「イスラエルを破壊しようという考えは受け入れられない」と語った。

 イランはシリアのアサド政権や、レバノンのシーア派組織ヒズボラへの軍事支援を続ける。イスラエルは、敵対するイランの影響力拡大が自国の安全保障を脅かすとして警戒を強めている。

 グテーレス氏はネタニヤフ氏との会談に際し、「聖地で(イスラエルと将来の独立したパレスチナの)2国家の共存を見るのが夢だ」と述べた。29日にはパレスチナ自治政府のハムダラ首相とも会談し、中東和平交渉再開に向けた協議などを行う。(エルサレム=渡辺丘)