【動画】砂丘を月面に見立てて実施された月面探査機「SORATO」の通信試験
[PR]

 世界初の月面探査の国際レースに日本から唯一挑戦する民間の月面探査チーム「HAKUTO(ハクト)」の月面探査機が、鳥取市の鳥取砂丘で通信試験に挑んでいる。実際に月に送る実機「SORATO(ソラト)」と同型の試験機(全長58センチ)を使い、月面環境を模した砂丘で通信性能を確認している。

 今回の試験は、試作機を使った昨年9月の試験に続くもので、28日から31日まで実施する予定。チームによると、29日はクレーターを模した深さ1メートル、直径4メートルの穴に機体を置き、電波の強さの変化を確認した。鳥取砂丘は、適度な起伏があるなど国内の砂丘の中では月面の環境に近いことから、試験場に選ばれた。

 月面探査レースは、米国のXプライズ財団が主催。探査車を打ち上げ、月面で500メートル移動させ、画像を最も早く地球に送ったチームが優勝する。

 当初、打ち上げは今年12月の予定だったが、レース期間が来年3月まで延長されたため、現在、チームで打ち上げ時期を検討中という。チームの広報担当の秋元衆平さん(33)は「山登りで例えれば9合目。実戦を想定した試験を重ね、チーム全員でやりきりたい」と話した。(横山翼)