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 青森県沖の日本海で26日夜、夜間訓練をしていた海上自衛隊のSH60Jヘリコプターが落下した事故で、救助された隊員が「衝撃を感じ、気が付いたときには機内に海水が浸入してきた。異常を感じ、(機体の)外に脱出した」と海自の調査に証言していることが分かった。海自トップの村川豊海上幕僚長が29日の記者会見で明らかにした。

 事故は26日午後10時50分ごろ、竜飛崎の西南西約90キロの洋上で発生。護衛艦「せとぎり」で夜間の発着艦訓練をしていたヘリ(海自・大湊航空基地所属)との通信が途絶え、同11時過ぎ、救助を求める信号が受信された。通信が途絶えるまで、機体の異常を知らせる連絡はなかった。隊員1人が救助されたが、機長の3等海佐を含む3人の行方が分からなくなっている。

 村川海幕長によると、救助された隊員は、操縦席の後ろで機長の補佐をする航空士。機内に海水が入ってきた後、機体後部の右側の脱出窓から機外に出た。その後、救難信号を発する信号弾や信号灯を使って助けを求めたという。せとぎりが、南西約10キロの海面からこうした信号が発せられているのを確認。救助に向かった。

 防衛省は29日も海自の艦艇や航空機などで現場周辺の海域の捜索を続けた。