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 名古屋市は30日、名古屋城天守台石垣の発掘調査をするため、文化庁に現状変更許可を申請したと発表した。申請は29日付。市は調査を天守木造化の前提と位置づけている。7月に申請しようとしたが、「書類上の不備」で受け付けられていなかった。

 市は石垣の底部や地盤の状況を把握するため、天守台周辺の空堀を中心に14カ所を発掘し、10カ所でボーリングをする。名古屋城は国特別史跡のため、調査には文化庁の許可が必要とされる。市は9月中に許可を得て、10月から4カ月かけて調査をする考えだ。

 天守台石垣は経年劣化や戦災で傷み、保全は天守木造化決定前からの課題だった。市は5月の木造化事業の着手後、速やかに調査を始める予定だった。しかし、市の有識者会議・石垣部会が石垣保全を重視した調査にするよう要求し、申請に時間がかかっていた。