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 気象庁は30日、日本の太平洋沿岸に沿って流れる黒潮が、和歌山・潮岬から東海沖で日本列島から離れ、北緯31・5度付近まで南下していると発表した。「黒潮大蛇行」と呼ばれる現象とみられ、2005年8月以来。漁獲量が減ったり太平洋沿岸の潮位が上昇したりする恐れがある。

 同庁によると、10月上旬までこの状態が続くとみられる。一定程度の期間、この状態が続けば、正式に大蛇行と認められる。1965年以降、大蛇行は5回確認され、最も長い期間では4年8カ月間続いた。

 黒潮から列島側は海水温が冷たく、逆側は暖かい。大蛇行で黒潮が列島から離れ、冷たい海水の範囲が広がるため、カツオなど回遊魚の漁場が変わったり特定の魚種が不漁になったりするほか、船舶の航行にも影響が出る。また、東海から関東地方沿岸では潮位が上昇する恐れがある。気象庁は、台風や低気圧が近づいた場合は注意するよう、呼びかけている。(山本孝興)