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 9月になると思いだす、あの関東大震災から、ことしで94年になった。

 1923年(大正12年)の9月1日正午前、マグニチュード7・9の巨大地震が関東地方を襲い、東京、神奈川を中心に、圧死したり、お昼時だったから火を使っていた家も多くあちこちで火災が発生して焼け野原に、10万5千人が死んだとみられる。

 わたしの父は、神奈川県足柄下郡の農家の育ち、1915年(大正4年)の生まれだからまだ8歳、小学生のときに激しく地面が揺れるのを感じ、あわててお蔵に飛び込んだそうである。父の存命中、あんなに怖かったことはない、のちに戦争に行ったときより怖かった、とわたしはしばしば聞かされた。父も子どもだったせいで、よけい恐怖の印象が強かったのだろう。父は老境まで生き延びて、いまはこの世にいない。

 2011年(平成23年)3月…

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