[PR]

 京都の狂言大蔵流の茂山千五郎家がそろって出演する「茂山狂言会」が17日、京都市上京区の金剛能楽堂で開かれる。目玉は、めったに上演されないという「若市(にゃくいち)」だ。当主の千五郎は「一門総出のにぎやかな舞台で、若市をつとめさせてもらうのはうれしい限り」と話す。

 「若市」の上演は茂山狂言会では33年ぶり。若市という名の若い尼(千五郎)と僧(七五三〈しめ〉)が、菊の花を巡っていさかいを巻き起こす。「悟りを開いているであろう偉いお坊さんと尼さんが、菊の花でとっくみあいをする。しかも、尼さんはそこら中の尼さんを呼んできて仕返しする。非常に悟ってない人がたくさん出てくる」と、宗彦(もとひこ)はおかしさを語る。

 同じ趣向の曲に、ひげをそる・そらないの夫婦の攻防を描いた「髭櫓(ひげやぐら)」がある。「『若市』は『髭櫓』ほど派手ではないが、品がある」と千五郎。初役となる七五三は「『髭櫓』は何度も(主人公を)つとめてきたが、『若市』は立衆しかつとめていない。暗中模索だが、傲慢(ごうまん)な意地の悪い坊さんをやりたい」。

 ほかに、和歌が苦手な田舎大名が主人公の「萩大名」、詐欺師との騒動を描いた「察化(さっか)」。午後2時開演。6千円、4千円など。事務局(075・221・8371)。(岡田慶子)

こんなニュースも